フリーターが感じる将来への不安…就職のために乗り越える壁
フリーターの人数は年々増加傾向にあり、その日暮らしに生きる若者が増えています。
しかし多くのフリーターは将来に不安を感じ、この先の自分の行き方を模索しているようです。
なかなか抜け出すことが難しいフリーター生活。
抜け出すためにはどうするべきか、フリーターの現状や問題点などをまとめてみました。
ぜひ参考にして、まず何をするべきかしっかり考え、新たな一歩を踏み出しましょう!
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目次
将来に不安…フリーターの気になる年収!
フリーターの平均的な年収は150万円と言われています。
ある程度の個人差はあると思いますが、月収十数万円が限界でしょうからおおよそこのくらいでしょう。
フリーターの年収は時給と労働時間に大きく左右されます。
働ける時間は限られていて、健康を保ったまま働けるとされる平均労働時間は120時間くらいです。
当たり前のことですが労働時間が変わらなければ、時給が上がれば上がるほど収入は増えます。
月の労働時間が120時間とすると、
- 時給700円の場合…年収100万8千円
- 時給800円の場合…年収115万2千円
- 時給900円の場合…年収129万6千円
- 時給1000円の場合…年収144万円
フリーターにはボーナスはありません。時給は低いと800円、高いと1300円ほどが限界でしょう。
時給1300円で働いた場合、年収は大体250万円くらいになります。
限界まで高い時給で働いたとしても、年収が300万円いかないとなると、世間的には「ワーキングプア」と呼ばれます。
フリーターだと将来が不安?正社員とどっちが幸せ?
フリーターのメリットとデメリットを説明します。
メリットは、嫌になったらすぐに辞められること、人間関係をあまり気にしなくていいこと、仕事の責任があまり大きくなく気楽なこと、自分の好きな時間に働けること、残業がほとんどないこと、転勤がなく住環境が安定することなどがあります。
デメリットは、一般的には年収が低いこと、スキルアップが難しいこと、雇用期間が短いため人生計画が立てにくいことなどがあります。
次に正社員のメリットとデメリットを説明します。
まずメリットは収入が安定していること、仕事で得意な分野や実績があると転職に有利なこと、会社の倒産がなければ定年まで安定して働けること、福利厚生が充実していること、社会保険を会社が半分は負担してくれること、世間的に信用されやすいこと、有給休暇があることなどがあります。
デメリットはやりたくない仕事でも断れないこと、仕事の責任がかかること、会社に拘束されてしまうこと、場合によっては成績ノルマがあること、残業や休日出勤があることなどがあります。
フリーターの8割が将来に不安を感じている!
一般的に見て、フリーターは不安定であると言われていますが、フリーター本人はどう思っているのでしょうか。
不特定多数の人にアンケートをとったところ、「将来が不安ですか?」という質問に8割以上の人が「不安である」と答えました。
そして、「とても不安である」という回答が会社員や学生に比べておよそ2倍多く得られました。
このことから、フリーターが正社員に比べて将来に強い不安感を抱いていることがわかります。
フリーターとして働いている男女1620人に「将来に対して不安を感じるか?」という質問をしたところ、およそ70%が「不安を感じる」と回答しました。
高校生、大学・大学院生、主婦に同じ質問をしたところ、「不安に感じる」と回答した数は50%程度でした。
フリーターの回答数に比べて3分の2の回答数でした。
一般的に見てフリーターは不安定ですが、本人たちもそのように感じているようです。
確かに、低い年収で不安定な雇用状況では将来に不安を感じても不思議ではありません。
フリーターでいることに将来へ不安を感じたら…今なら間に合う20代!
フリーターは決まった時給で採用される場合がほとんです。
そのため、長く働いてもキャリアアップは期待できません。これは昇給に限界があるということです。
正社員として働けば勤続年数や会社の業績によっては昇級やボーナスが期待できますし、福利厚生や退職金も得られます。
また、転職の際に経験した仕事は経歴としてアピールポイントになり、フリーターよりも有利になります。
では、フリーターが今の状況を抜け出すにはどうすればいいのでしょうか。
まず、自分のできること、能力を把握します。
やりたい仕事に必要な資格があるならば、資格取得のために勉強しましょう。
ほとんどの企業は長期間、働いてくれる人間を求めているので、就職活動は若いほうが有利になります。
20代ならば無限の可能性をアピールできます。しかし30、40代になると雇用側は「経験値」を求めるようになります。
他人に比べて抜きんでた能力がないと、就職活動は厳しいものになるでしょう。
何もしないまま20代をフリーターで過ごし、30、40代を迎えることは避けましょう。
将来に不安を感じたら…フリーターが正社員になるには?
フリーターが正社員になろうとしたとき、不利になることが多いです。
なぜならば、雇用側は社会人経験が豊富な人材を取りたがるからです。
また、若い人間のほうが体力があり仕事を覚えるのが早いので、高齢のフリーターはかなり不利になります。
目安となるボーダーラインは30歳です。
とはいっても、あまり高望みしなければいくらでも仕事はあります。
まず、応募者の少ない仕事は採用されやすいです。
待遇の良い大手企業の求人が出ていても、他の応募者がたくさんいるし、レベルが高い人ばかりなので採用される可能性はかなり低いでしょう。
採用されやすい職の例に、介護職があります。
ハローワークに行って探してみると、どの地域でもたくさんの求人があります。
向き不向きがある仕事ではありますが年齢よりも資格と経験を重視する業界のため、とりあえず介護職を初めて経験を積みそのあとで資格を取れば、正社員になれる確率はかなり高いです。
実際、フリーターやニートの人が介護職で正社員になれた、という話は多く聞かれます。
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