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椎間板ヘルニアによる腰痛で仕事がつらい…腰痛と仕事の付き合い方

   

椎間板ヘルニアによる腰痛で仕事がつらい…腰痛と仕事の付き合い方

漢字を見ておわかりのように「腰」というのは「身体の要」と書きます。

腰痛を経験された方は、腰痛になると身体の自由が非常に制限されてしまうということが経験としておわかりだと思います。

腰痛の大きな原因の一つに椎間板ヘルニアがありますが、ここでは椎間板ヘルニアの原因や腰痛、仕事との関係、またその予防方法までいろいろ調べてみました。

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腰痛で仕事が困難、病院での診断は「腰椎間板ヘルニア」

椎間板ヘルニアとは、腰骨にある腰椎の椎骨と椎骨の間にある椎間板というクッションの働きをするものが飛び出した状態(これをヘルニアといいます)のことです。
そしてこの飛び出した椎間板が近くの神経を圧迫することや圧迫された神経が炎症を起こすなどによって(坐骨)神経痛や痺れを引き起こします。

ですので、椎間板ヘルニアになったからといって、すべてのケースで神経痛などが起きるわけではありません。

それと、NHKの『クローズアップ現代』でも放送されていましたが、原因のはっきりしない腰痛の大半が、ストレスによる脳の機能の変化に関係しているということがわかってきました。

痛みというのは、神経を伝わって脳で感じるものですが、脳には痛みの感じ方を調整する機能があります。その機能がストレスで変化してしまうことによって、痛みを強く感じてしまう場合があるということです。

このように、痛みというのは、脳がかかわっていて、複雑な仕組みが関係しているのです。

こんな仕事は腰椎間板ヘルニアで腰痛になりやすい

【ここから本文をリライトして記入】
腰痛には、仕事の業種により、腰痛の発生率が高い職種とそれほどでもない職種があります。

腰痛の大きな原因の1つである腰椎間板ヘルニアになりやすい職種としては、トラックやタクシーの運転手、運搬業、金属・機械業や肉体労働者などです。

これらの仕事では、腰を一定の状態で長時間保ったり、膝を伸ばした状態で重い物(10kg以上)を繰り返し持ち上げたりする動作が影響しているようです。

また、仕事内容とは別に、喫煙や加齢、そして遺伝も大きな要因となっているようです。

そして、腰痛のある場合には、痛みが強くない時であれば、むしろ身体を動かしたほうが足腰の筋肉の衰えも防げますし、状況や業務の内容によっては仕事も可能と考えらられます。

つまり椎間板ヘルニアになったら絶対安静というのは急性期だけで、それ以外はできるだけ身体を動かした方がよいのです。

激しい腰痛は仕事を休んで安静に!】

急な激しい腰痛は「ぎっくり腰」仕事を止めて安静が大事!

よく皆さんが耳にされたり経験されたりする腰痛の一つに「ぎっくり腰」というものがあると思います。

医学的には「急性腰痛症」と呼ばれているものですが、まだぎっくり腰の原因というのははっきりわかっていません。

ぎっくり腰になった場合、痛みの程度にもよりますができるだけ普段通りの生活をした方が治りが早いというデータがありますので、強い痛みが治まったらできるだけ身体を動かすようにしてください。

しかし、強い痛みが続いたり症状が良くならない場合などには、椎間板ヘルニアや圧迫骨折などの痛みをぎっくり腰だと勘違いしている場合もありますので、医師の診察を受けてください。

また、コルセットも傷みを穏やかにしたり腰痛予防という点では有効ですので、痛みが強い場合や重い物を持つ場合にはつけるようにしてください。

それと日頃からぎっくり腰にならないよう、重い物を持つ時などにはまず膝を曲げて腰に負担ができるだけかからないようにして持つように注意してください。

あなたのその腰痛、椎間板ヘルニアかも!

腰痛はいろいろな原因が考えられますが、腰椎間板ヘルニアかどうかできれば見分けておいた方が病院に行くかどうか判断したりするのによいと思います。

次のチェックシートに当てはまるかどうかご自分で考えてみてください。

腰椎間板ヘルニアチェックシート(出典:日本整形外科学会)

1.自覚症状:腰痛、下肢痛および痺れ、歩行能力
2.日常生活活動:寝返り、立ち上がり、洗顔、中腰姿勢、座位(1時間程度)、重量物の保持、歩行。

3.膀胱機能:排尿困難、失禁。

また簡単な自己チェック方法もあります。

下肢伸展挙上試験

1.仰向けになり、膝を伸ばしたまま片足を上げます。

2.健康な方なら70度以上は簡単に上がりますが、腰椎間板ヘルニアがある場合は、20〜30度上げただけで痛みが出てくる場合が多いようです。

例外もありますので、腰痛が長引く場合は医師の診察を受けてください。

仕事での腰痛(椎間板ヘルニア)これの労災認定の基準について

腰痛が労災かどうか認定するのは労働基準監督署が判断しますが、大きく2つの場合に分けているようです。

原因が災害性(仕事中のアクシデントなど)である場合

これは作業中のアクシデントであったり、通常の動作とは異なる作業中に力を入れたことで腰痛が発症した場合およびこれが既往症や基礎疾患を更に悪化させたと医学的に認められることとなっています。

原因が災害性でない場合

重量物を扱う業務など、腰に負担のかかる仕事をしていて腰痛になった場合で、このような仕事が腰痛の原因と医学的に認められることとなっています。

さらに腰椎間板ヘルニアの場合は、腰痛の原因となっているのかどうか、作業などとの因果関係を医学的に説明しないといけませんので、簡単ではなさそうです。

なお、腰痛というのは、原因がはっきりしていない場合が多いものですので、それを労災認定してもらうためには非常に高いハードルがあるといえると思います。

仕事での腰痛(椎間板ヘルニア)予防対策

腰痛は多くの方が悩まれている病気ですので、少しでも腰痛になるリスクを減らすために予防にも力を入れていただきたいと思います。

腰痛予防対策としては

  1. 良い姿勢を保つ。
  2. 中腰、前かがみなどの腰椎に負担のかかる姿勢をできるだけとらないようにする。
  3. 同じ姿勢を長時間とらないようにする。
  4. 30分に一度程度はストレッチ(腰を動かしたり身体を伸ばすなど)をする。
  5. 急な動作、特に腰の不意なひねりの動きを避け、動作時は身体全体で動くようにする習慣をつける。
  6. 食生活や生活習慣の改善を心がける。
  7. 喫煙をする
  8. ストレスの管理に努める。
  9. ※痛みというのは脳で処理されますので、ストレスも痛みの強さに大きく影響されます。

  10. 筋力を保つために適度な運動の実施。特に腰痛予防体操は効果的です。
  11. 標準的な体型を目標にする。体重が増加すると腰への負担も大きくなってしまう。

常日頃からできるだけ腰に負担のかからないような動作を心がけてください。これだけでも相当効果があるかと思います。

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