50代男性の仕事と転職〜仕事・家族・お金・人生〜
50代の男性にとって仕事とは、生活とは、家族とは、人生とは?なかなか難しいテーマです。
人によっては50代でも転職を考える方もおられるようですが、転職の現状は正直50代には厳しいものです。
ここでは50代男性の転職についてさまざまな観点から考えてみました。
転職を検討されているあなたに少しでもお役に立てば幸いです。
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目次
仕事における50代男性の課題と問題点
50代の男性社員は、これまでの年功序列で、半ば自動的に管理職になっていた時代と、不採算部門の切り離しというような厳しい現実との間にあって、どのようにして定年までの仕事をこなして行くべきなのか、また最近は役職定年というシステムを取り入れる企業が増え、定年までのんびりと過ごせる時代ではなくなってきています。
このような現実を受け入れ、仕事に対するモチベーションをいかに持ち続けていくのかが問われています。
しかし、このような時代の流れに乗れない50代の社員は、会社にとっていろいろな問題を投げかけています。
たとえば50代の男性社員を縦軸に「働く意欲」を、横軸に「仕事の能力」として4つに分けてみます。
A 働く意欲があり仕事の能力のあるグループ
B 働く意欲はあるが仕事の能力が低いグループ
C 働く意欲は低いが仕事の能力が高いグループ
D 働く意欲が低く、仕事の能力も低いグループ
Aグループは、50代でも会社にとっては非常に役立つ人材です。
Bグループは働く意欲はあるのですが、仕事の能力がついていかないので「はた迷惑な働き方」となりがちです。
Cグループは働く意欲が低いため、自分のやりたい仕事しかしないなど「割り切った働き方」をする人で、このタイプが最も多いと思われます。
Dグループは、働く意欲がなく、仕事の能力もないので、定年まで無難に過ごそうという「怠けた働き方」になるようです。
これからは50代の男性・女性が仕事と介護の両立の課題に直面
最近、「介護離職」という言葉が出てくるくらい、親の介護のために仕事を辞めざるを得ない会社員が増えてきています。
特に50代の男性・女性ともに親の介護が避けられないケースが増えてきているようです。ちょうど50代というと、夫婦それぞれの両親に介護が必要となるような年齢になっています。
ですので、妻は妻の両親の介護に手がいっぱいで、必然的に夫は夫の両親の介護というようになってしまいます。
50代というと中間管理職などの役職についている方が多いと思われますので、なかなか仕事との両立というのは厳しい面があるかと思われます。
NHKで以前、介護離職について調べたところ、離職前の介護のやり方ですが自分1人で介護している方が大半で、介護という問題を自分一人で抱え込んでしまって(介護サービスなどを利用せずに)離職してしまうという方が非常に多かったということです。
現在では、介護サービスなども十分ではありませんが利用できますので、介護=離職という考え方を変えなければならないのではないでしょうか。
介護離職というのは、離職する本人もそうですが会社側にとっても有用な人材が退職してしまうという点で大きなダメージを受けます。
男性の50代は仕事も大事、でも定年後の布石も!
男性も50代ともなると責任のある仕事も増え大変な時期だとは思いますが、考えてみれば定年まで10年前後になってきています。
ですので、仕事に割く時間の内、一部を定年という大きな節目を無難に乗り越えられるように考えていく必要があるのではないでしょうか。
定年には大きく2つの対応が必要になります。
1つはこれまで勤めてきた会社内の対応です。自分が定年になり居なくなっても業務に支障をきたさないような対応(大多数の場合は自分が思っているよりもスムーズに行く場合が多いようです)。
それともう1つは家庭内での対応。最近、熟年離婚という言葉を聞くようになっています。
それは何十年も朝になると夫が会社に行き夕方になると疲れて帰ってくる。その間に家事をしたり自分のプライベートな時間を楽しんでいた妻が、定年ともなると夫が朝から晩までずっと家に居座っているという状況が理由の一つとも考えられます。
それを防ぐには「相手(妻)を思いやる心」が大切です。
そして、何より大事なのは、定年後も続けられる趣味を見つけることです。適度に1人で外出したり、たまには妻と買い物や映画に一緒に行ったりと家族サービスも必要になります。
今の世の中「お互いに気を遣いながら生きていく」というのが少し面倒ですが大事なことであり、定年後の第二の人生を活き活きと生きるための秘訣です。
50代男性の転職!新しい仕事への心構えとは
50代での転職。いろいろな点でよく考える必要があります。
転職というと一般的には35歳までといわれていますが、それにはさまざまな理由があり、それなりに根拠のあるものです。
50代のあなたが転職を決意する場合、まず今の会社では定年までなぜ働けないのか、ということを再度自問してください。
それでも転職したいと思われる場合、あなたの強みを箇条書きしてください。あなたに専門的な知識・スキルがあればそれを行かせる会社に転職できる可能性は高くなります。
しかし、専門的な知識・スキルが無い場合には、転職できたとしても給料が下がることを覚悟してください。
転職したいと考え始めた方には難しいかもしれませんが(理屈の上では)転職先を見つけてから今の会社を辞めてください。
会社に勤めているというのは、ある意味とてもありがたいものです。いろいろ仕事には不満があっても毎月給料がでます。給料は少なくてもそれなりの生活はできるはずです。
能力を買われて転職をする場合はさておき、今の職場に不満があって転職する場合には、転職先があっても収入が下がることがほとんどです。
このため、転職をする場合にはそれなりの覚悟を決めてください。
まず、専門的な知識・スキルがあるのならそれを行かせる転職先を探してください。簡単ではないと思いますが見つかるはずです。
また、年下の上司の下で働くかもしれませんので、これまでのプライドは捨ててください。
もし専門知識やスキルがないのであれば、人手が不足している職種(例えば介護福祉関係、タクシー業界、警備セキュリティ業界など)を探してください。
その場合、これまでの職場での職位や給料はすべて忘れてください。これができるのであれば転職先は見つかる可能性が高いと思われます。
あなたは50代で年齢的には立派すぎる大人ですので、客観的にご自分のおかれている状況を判断してこれからのあなたの人生の方向を決めてください。
幸運を祈ります!
50代男性の仕事探しとは〜自分の価値を考える〜
50代の男性が転職したいと考えた場合、一般的にはなかなか厳しいといわざるを得ません。
しかしどうしても転職したいと考えているのであれば次のことを再確認してください。
自分の価値を客観的に把握する
自分自身のスキルも大事ですが今勤めている会社のブランドというものもあなたの価値に大きく影響しています。
もし転職しようとしている業種が今の会社と関連があるのであれば重要視される可能性があります。
また、今の会社での実績や職位も考慮してもらえる場合があります。
自分自身の経済的な状況
現在の預貯金残高、家族構成、介護や医療費の支出状況、住宅ローンの残高などを把握して、今後の金銭的な負荷にどの程度まで耐えられるのかを確認してください。
転職に家族の同意が得られるかどうか
子供の受験や進学の状況、近くで転職先が見つからない場合、単身赴任できるかどうかなど、家族の考え方などを確認しておく必要があります。
これらのことを確認して現在のあたなの状況を再認識してください。もしまだ退職していないのであれば、今の会社に我慢して定年まで勤めるという選択肢もあるかと思います。
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