女性の給料が低い原因とは?女性の貧困問題と改善するための対策
今、女性のなかには働いているにもかかわらず給料が少なく、生活が困難な人が増えてきているそうです。
男女平等がうたわれているにもかかわらず、いまだに女性の給料は男性よりも低いという現実があります。
では、なぜ女性の給料は低いのでしょうか。
ここでは、現在の女性の給料が低い原因、そしてそれを改善するための対策などを紹介していきます。
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目次
働いているにもかかわらず給料が低い貧困女子とは?
貧困女子という言葉を聞いたことがあるでしょうか。主に10代〜20代の女性で、年収が114万円に満たない人のことをさすそうです。
貧困女子は働いているにもかかわらず、給料が少なくて貧困になっているのです。
この貧困女子には、非正規労働で働いている人が多いのですが、なかには正規労働で働いている女性もいます。働く単身女性の1/3がこの貧困女子と言われています。
年収が114万円は月収に換算すると10万円に満たないということです。このなかから家賃や食費、水道光熱費などの生活費を支払うと、都市部ではほとんど手元にお金が残らないでしょう。
毎月、給料ギリギリの生活をしているため、貯金もなかなかできないでしょう。
現代はこのように働いているにもかかわらず、給料が少なくて生活に困っている女性がいるのです。
実際の女性の給料はどのくらい低いのか?その実態を紹介!
実際の女性の給料はどのようになっているのでしょうか。ここでは、女性の年収分布を紹介します。
平成26年度の調査によると、年収別分布で最も多かったのは、100万円〜200万円で全体の約26%の512万人ほどいたそうです。
これらのなかには、先ほど紹介した「貧困女子」も含まれています。
次に多いのは、200万円〜300万円以下の女性で約22%の432万人いたそうです。
男性で最も多い給料の範囲が300万円〜400万円以下、次に多かったのが400万円〜500万円以下であったことから、男性と女性の間には給料の差があることがわかります。
さらに年齢別の平均年収を調査した結果によると、20歳〜24歳が最も低く226万円ですが、最も高くても35歳〜39歳で297万円とどの世代でも300万円を超えることがない結果となっています。
平均値なので、なかには年収が平均よりも高い人もいたり、低い人もいたりしますが、男性全体の平均年収が500万円を超えることから、女性はかなり低い年収で働いていることになります。
この結果からも、やはり女性の給料は男性よりも低いことがわかります。
女性の給料が低い原因は性別の違い?
では、女性の給料は男性よりも低いのでしょうか。それは男性と女性という性別の違いが関係しているようです。
アメリカのある求人サイトが、男性と女性の給料を単純に比較した調査を行いました。その結果によると、女性は男性に比べて76%しか稼いでいなかったそうです。
ただ、これだけでは単純に女性の給料が低いと断定することはできないため、このサイトでは女性だから低いのか、それとも他の要素が関係しているのかをさらに調査しています。
その調査では統計の技術を使って、性別以外の条件がまったく同じだった場合どうなるのかを調べたのです。年齢や学歴、経験年収、職種などの様々なファクターを使って分析しています。
その結果によると、条件がまったく同じ男性と女性であれば、女性は男性の95%稼ぐことがわかりました。これでも男性よりもやや少ない結果ですが、先ほどの76%よりはかなり上昇したことになります。
ということは、女性の給料が男性よりも低いのは性別以外の条件はあまり関係なく、性別が大きく影響していることになります。給料に性別の違いが影響しているということです。
男女平等がうたわれているにもかかわらず、現実ではそのようになっていないのです。
女性の給料が低いのは女性特有の理由があるから?
女性の給料が男性に比べて低いのは、性別が影響していることを紹介しました。
そこには女性特有のことが関係していることが大きいでしょう。
ここでは、そのことを含め、女性の給料が低い理由をさらに詳しく紹介します。
その女性特有のこととは出産・育児です。女性のうち約6割が出産・育児で退職すると言われています。
また、退職はしないまでも出産・育児休暇を取得することになるため、その分、男性よりも勤続年数が短くなってしまい、どうしても給料に差が出てしまいます。
また他の理由としては、女性の勤務形態が関係しています。女性は非正規社員として働いている人が多いのです。
男性には正社員が多く、給料も年齢とともに上がっていくことが多いですが、非正規として働く女性はそうではないことが多いです。そのため、男性よりも女性のほうが給料が低くなってしまうのです。
もう一つの理由としては、昇進の違いがあります。日本企業は専門職・スペシャリストよりも、課長や部長など役職者のほうが給料が高くなりがちです。
しかし、日本の企業では課長以上の女性は約7%しかいないのです。給料が高い役職に就く女性が少ないため、役職に就く男性と比べて給料が低くなってしまいます。
ただ、昇進を希望しない女性が多いことも実態としてあります。日本企業だから女性の役職者が生まれにくいということもありますが、それを希望していない女性が多いということも理由の一つなのです。
女性の低い給料をアップさせるためには?
ここまで、女性の給料が低い理由について紹介してきました。
ただ、低いといっても何かしら行動することで給料は上がっていくものです。最後に給料を上げていくためにできることを紹介します。
やりがいを感じ、打ち込める仕事をする
やはりイヤイヤ思いながらやる仕事よりも、やりがいを感じ、打ち込める仕事をするほうが楽しいでしょう。
周りから見ていても、そのように仕事をしている人は輝いて見え、評価されやすいものです。結果的に給料が上がっていくでしょう。
ただ、職場によっては、自分の働き方が給料に反映されない場合もあるため、求人広告や面接などで給料アップの条件を確認しておくといいでしょう。
リーダーなど責任ある職種にチャレンジする
リーダーや店長など他のスタッフをマネジメントする職種の人は、責任がある分、給料も高くなります。
初心者の人がすぐになることは難しいですが、これまで社会経験を積んできた人であれば、このような職種にチャレンジしてみるのもいいでしょう。
営業職、専門性が高い仕事をする
自分の頑張りが給料に反映されやすい職種が営業職です。ノルマがある場合がほとんどですが、それを達成するやりがいがあるものです。
広告業界や不動産業界など未経験でも大丈夫な業界もあるため、営業職が初めての人はそのような業界を狙ってもいいでしょう。
また、資格が不要で専門性が高い職種として、人事や経理などがあります。これらはすぐにできるものではありませんが、経験を積むことで給料アップがのぞめます。
業績が良い会社や業績を給料に反映してくれる会社に就職する
業績が良い会社であれば、ボーナス支給額も高くなりがちです。そのため、このような会社に就職することで、給料アップがのぞめるでしょう。
また、業績を給料に反映してくれる会社でも給料アップがのぞめます。
このように、女性の給料が低いといっても、いろいろと行動していくことで給料アップをはかることができるのです。
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